ワキガ手術によっておこる可能性のある合併症

 

近年盛んにおこなわれるようになったワキガ手術ですが、手術によっておこる合併症もきちんと知っておく必要があります。

 

ワキガ手術によって起こる可能性のある合併症の主なものを6つ挙げてみました。

 

血腫

手術跡の皮膚下に、傷口から出た血液が固まってしまうことがあります。

 

これが血腫です。

 

手術後の安静が保たれなかったり、腕を激しく動かしてしまい圧迫帯が外れて出血すると起こりやすくなります。

 

治療には、縫合の一部を開いてたまった血を抜き取る必要があります。

 

漿液腫

透明や黄色い体液が皮膚下からじわじわとにじみ出してたまり、腫れてしまった状態です。

 

手術から2〜3週間くらいの間に現れることがあります。

 

ひどい場合は、血腫と同じように漿液を抜き取る治療が必要になります。

 

皮膚の壊死

皮膚のすぐ下の組織を切り取りすぎた結果、皮膚が死んで黒くなってしまうことを言います。

 

抗生物質を含む軟膏で回復することが多いですが、ごくまれに痕が残ってしまうことがあり、

 

患部を切り取って縫合し直す手術が必要な場合があります。

 

皮膚炎

これは手術後のケアで発生する可能性がある炎症です。

 

使用した薬や消毒薬・絆創膏などが体質に合わないと、赤みや水泡、強い痒みが出てしまいます。

 

いわゆる「かぶれた」状態になってしまうのです。

 

治療は、原因となった薬や絆創膏をほかのものに変えたうえで、ステロイド軟膏などを使用します。

 

拘縮

「こうしゅく」と読みます。

 

皮膚が引き攣ったままになってしまうことをいいます。

 

皮膚の切除がしわの方向とあっていなかったり、皮膚下の組織を削りすぎて治りが悪かったりすると発生します。

 

非常にまれですが、症状がひどい場合は腕の動きに支障が出ることもあります。

 

手術後数か月たっても治らなければ、修正のための手術が可能です。

 

感染症

手術跡にばい菌が入って化膿してしまうことを言います。

 

ワキガ手術の場合は、手術後すぐに入浴などで傷口を濡らしてしまうと起こりやすくなります。

 

手術後に出される抗生物質を正しく飲んでいれば起こることはまれですが、もし膿んでしまった場合は膿を出して抗生物質を含む軟膏で治療する必要があります。

 

ワキガ手術によっておこる可能性のある合併症まとめ

皮膚を切開して汗腺を取り除くワキガ手術は、

 

手術の直後から数か月間に発生する可能性のある合併症にも注意が必要です。

 

医師の腕や病院設備の衛生管理がしっかりしていれば、
合併症にかかる可能性はけして高くはありません。

 

しかし、もし異常を感じたり回復が遅れている場合は、

 

すぐに医師に相談するように心がけましょう。

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