塩湯で汗腺に溜まった脂を排出する!
塩湯が脂を排出するってホント?
汗をかいた後って、ヌルヌルベタベタと気持ちが悪い感覚が残りますね。
汗腺に溜まった脂が汗とともに排出されて肌の表面に浮いてくるからです。
汗と脂が混じったこの状態を、皮脂(皮脂膜)と呼びますが、本来は私たちの肌を守るための大切なバリア。
皮脂が薄くムラになっていると、カサカサと乾燥して痒みが出たり、お肌が荒れる原因になったりします。
逆に、厚く余分な皮脂は酸化すると細菌の温床となり、悪臭を放つようになります。
この皮脂を上手にコントロールして、皮膚の調子を整えるのに役立つのが塩湯につかることです。
塩湯が脂を排出するワケ
塩は通常では脂に解けません。ですから脂を溶かして洗浄する力はありません。
でも、塩湯につかることで実際に脂が出てくるのはなぜでしょう。
一つ目は、タンパク質を溶かしてくれる効果です。
皮膚には、皮脂のほかに垢と呼ばれる古い皮脂の残骸や、頭皮のフケのようにそれが剥がれて浮き上がったものがついていて、これが毛穴をふさいでしまいます。
毛穴がふさがれてしまうと正常な発汗ができなくなり、皮膚に脂をためやすくなります。
これらフケや垢の主な成分は「タンパク質」。
タンパク質は熱で固まる性質を持っているため、シャワーだけでは落とせません。
そこで、タンパク質を溶かすのに優れた効果を発揮するのが、「塩湯」です。
塩は水に溶けることで、プラスとマイナスのイオンに分解されて「電解質」に変化します。
電解質溶液、つまり塩湯は、優れたタンパク質の分解効果を持っていて、皮膚を覆う余分なタンパク質を洗い流してくれるのです。
結晶した状態の塩をいくら刷り込んでも、この効果は得られません。
お湯に溶かすことで初めて発揮される、塩の隠れたパワーです。
お風呂につかると、だんだん毛穴が開いて汗が出てきますよね。
ただのお湯でも、長時間浸かっていれば、自然に汗が出てくるものです。
これは体温が上がったために、自然に体の調整機能が働いて、体温をできるだけ下げようとするからです。
皮膚の下の脂は汗にくっついて外に出てきますから、こうして汗をかくことは、脂の排出にとても効果的です。
その効果をさらに高めるのが塩湯です。
温泉などで塩分の高いお湯につかると、いつもより早く汗がドッと出てきますね。
しかもそのあと、長いこと身体がポカポカして、しっとりと全身が潤うのが実感できると思います。
塩湯は血液の循環を良くすることで体内の温度を上昇させて汗を出やすくし、同時に毛穴を開いて、汗と一緒に脂を排出しやすくしてくれるのです。
塩湯の入り方って、どうやるの?
塩湯をお勧めするのは、効果が高いことはもちろんですが、もうひとつには、ご家庭に普通に置いてある塩だけで、簡単にできるからです。
高いブランド塩や、お風呂用に作られた高価なバスソルトである必要はありません。
食用に使う普通の塩をひとつかみ。
これだけで塩湯を作ることができます。
本当に簡単ですので、そのやり方をご説明しましょう。
塩湯の作り方、入り方
一般の家庭用の浴槽であれば「ひとつかみ」約100gくらいで充分です。
お風呂に入れて溶かしましょう。これで、約0.5%の塩湯ができます。
冬場の熱めのお風呂(40度〜)で5〜10分、ぬるめのお風呂(38度)なら、15〜20分を目安にしてください。
ジンワリと汗が出始めたら一度上がります。3分くらい体を休めてください。
もう一度、今度は首まで湯船につかります。
たっぷり汗が出てきたら、おしまいです。
塩湯から出たら、水のシャワーを浴びるか、冷たいタオルで全身を拭いて、毛穴を引き締めることを忘れずに。
全身がサッパリとして、しばらくすると自然に潤ってくるのがわかるはずです。
まとめ
皮膚の下に貯まる脂を排出しやすくする塩湯。
皮膚を覆う垢やフケなどのたんぱく質を分解し、血流を良くすることで発汗作用を促し、汗腺を開いて汗とともに脂が排出されるのを助けます。
家庭においてある普通の食塩を使用して簡単に実行できる塩湯は、皮膚の健康におススメの入浴方法です。
いかがですか?特別なものを買ってきたり準備する必要はありません。
面倒な手順やアフターケアもありません。
ひとつかみのお塩を入れるだけで簡単に試せる塩湯。
お肌の状態を良くしたいと思っているあなた、ぜひ試してみてください。
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